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「オランダの涙」とは、涙の形をした強化ガラスのことです。
ガラス棒をガスバーナーなどで熱して、涙のように溶けたガラスを水で受けると、涙の形のまま固まります。
なかなか作るのは難しいのですが、水にグリセリンを入れると、ガラスの表面にグリセリンの膜ができて、うまく作ることができるそうです。
どろどろに溶けた状態から急に冷やされて固まったガラスは、「強化ガラス」の性質を持ちます。
強化ガラスは、とても丈夫で、固まったガラスの涙の部分を金槌で叩いても割れません。このように強化ガラスはたいへん丈夫ですが、一方、涙のしっぽの部分をちょっと折ると、ガラス全体が粉々になってしまいます。このように、固い反面ちょっとでも割れると全体が粉々になる性質も持ちます。
もともとは、17世紀頃のヨーロッパのガラス工房で偶然できたものだそうです。
また、この「オランダの涙」は、別名「プリンス・ラパートの滴」とも呼ばれるそうです。ラパート王子はファルツ選帝候フリードリッヒ五世とイギリスのジェームズ一世の娘、エリザベスとの間に生
まれた三男です。1661年にイギリスで行われたこのガラスの実験に立ち会ったことから、彼の名が付いたそうです(Prince Rupert's
drops)。
「オランダの涙」と呼ばれるのは、1656年にパリでおこなわた実験に使われたガラスが、オランダ製であったためだそうです。
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