身近なデータ

身近なデータの報告です

(総評)
テレビや本で知った話題も、実際に本当なのかどうかと調べてみるのはとても大切なことです。自分の目で見て、足で歩いて、自分の手で分析すると、また新しい側面が見えてくることもあります。小さな研究でも、中学、高校、大学など、もっと大きくなってから、さらに深められ、将来性のある研究につながるかも知れないテーマも少なくありません。自分の研究は後にも役に立つ貴重なデータですね。散逸させずに、大切に保存して欲しいと思います。夏休みの思い出は時に将来の研究の基礎になります。(うさこ先生談)

 

データ1:多摩川の礫について

データ2:井の頭池の危機

データ3:甲かく類の生活の観察

データ4:深大寺の夏

 

 

 

 

*各タイトルの後にある★印の年度とタイトルは、当HPで御紹介した過去の関連実験の報告です。今回御紹介している作品とあわせて、ぜひ参考にしてください。

データ1 多摩川の礫について   5年(石正 有沙)

★2007年 データ 3年 越塚 毅 「石の種類の研究」

以前に本で、礫にはいろいろな種類があり、流れていくうちにどんどん形が変わっていくと知って、実際に自分で調べてみたいと思った。

[研究と結果]
多摩川の上流(奥多摩)、中流(羽村)、下流(府中)の三ケ所を選び、ラインセンサス法*により礫を採集し、まわりの様子、川の流れ、礫の種類、大きさ、形を調べた。(*ある線上を歩きながらその線から一定のはば内にある礫を調べること。)結果は写真や図、グラフでまとめた。


上流は全体的に10cm以上の大きな礫が多い。形はごつごつしていて角ばっている。礫の割り合いは砂岩が一番多く、次に石灰岩、チャート、緑色岩などがほぼ同じだけ見られた。



礫の大きさは上流よりやや小さくなり、5?10vmとなった。形は角が丸くなり、少しひらべったくなった。
礫の割り合いは砂岩とでい岩がふえ、上流で多かった石灰岩と緑色岩がへった。

 



始めて閃緑岩とホルンフェルスを見つけることができた。閃緑岩のよもぎ色の点々がきれいだった。礫の大きさは上流、中流とくらべるとかなり小さくなっていた。形は中流よりさらに平べったくなりかなり丸い。礫の割り合いは砂岩が大半をしめていて、他の礫は全部いっしょで少ない。

礫の種類について調べまとめた。

[感想]
この調査をして身近な多摩川の礫が上流、中流、下流によって、種類が違い、実際に八種類の礫を確認できてうれしかった。また、分布の割り合いやかたさも違うことがわかって面白かった。上流、中流、中・下流によって川はばがまったく違うこともはじめて知った。次回は礫のでき方、地層について調べてみたい。

[参考文献]
レベッカ・フォークナー著 大地の動きと岩石-鉱物・化石2 堆積岩- 文けい堂
斉藤靖二著 原色ワイド図かん 地球と岩石・化石  学習研究社
馬場勝良著 化石はなぜおもしろい  さ・ら・え書房
馬場勝良著 川原の石の観察と実験  さ・ら・え書房
桂雄三著  石ころ地球のかけら  福音館書店
志村陸著 ニューワイド学研図かん 鉱物・岩石・化石 学習研究社

 

 

 


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データ2 井の頭池の危機   5年(川原 優子)

私はここ一年ぐらい「井の頭観察会」に参加している。「井の頭観察会」とは、毎回、「小鳥」「木の実」など、いろいろなテーマで、私達のすんでいる井の頭の自然を観察する会だ。中でも、私は井の頭池の外来種の生き物がふえていることにきょうみをもった。今、井の頭池では外来種のブルーギルやブラックバスが急速にふえていて、むかしからいたモツゴやエビがへってきている。観察会では外来生物の捕獲調査をしている。私は今回、この外来種の様子と、この一年で参加し捕獲調査の結果をまとめたいと思う。

[調べる]
1.井の頭池で見られる外来生物オオクチバス、ブルーギル、ミシシッピアカミミガメ、アメリカザリガニの特徴をまとめた。他にカミツキガメ、ソウギョ、アロワナ、ウシガエル、リバークーターなどもいる。
井の頭池の、もともと日本にいる在来生物モツゴ、トウヨシノボリ、ウキゴリ、スジエビ、テナガエビ、ニホンイシガメ、クサガメの特徴をまとめた。他にもタモロコ、ナマズ、ウナギ、スッポンなどがいる。

2.今、井の頭池で起きていることをまとめた。
外来種がふえている! 外来種がむかしからいた在来種やその卵を餌として食べてしまい、また、在来種が生きていくための場所やえさをうばってしまう。その上、一度にたくさんの卵を産む。そのため、在来種がどんどんへっている。

カイツブリの危機! 私の小さい頃、井の頭池ではカイツブリの子育てがよく見られた。今はまったく見られない。それは、えさのモツゴやスジエビなどがへったからだ。観察会の人の話によると、ブラックバスにひなが食べられてしまうこともあるようだ。

[捕獲調査に参加]
2007年9月30日はじめて観察会に参加した。大雨の中、27名が参加。午前中井の頭池にボートを出して網を使って捕獲。ほとんどがブルーギルだった。午後屋内でとれた魚を解剖したり、観察会や他の団体の人の話を聞いた。
ブルーギルの解剖では胃の中からハエやユスリカと思われる昆虫、エビのようなものがでてきた。ブルーギルは何でも食べるのだと改めて感じた。
練馬区の光が丘池では、外来種をすべて除去したところ、モツゴの数が一年でかなり回復して、カイツブリの子育てが復活した報告があった。ただ、光が丘池は人工池で、井の頭池とは条件が違うし、この時点では公園の管理事務所は外来種問題に熱心ではない。観察会の人は「この問題を解決するのはそう簡単ではないなあ」と溜め息をついていた。


2008年4月20日今回の調査は観察会だけでなく、都の管理事務所や吉祥寺ライオンズクラブも協力しておおがかりなものだった。事前に朝日新聞にのったりして、当日はたくさんの人が集まった。私の友だちも新聞を見てきた。たくさんの人に知ってもらうのも、この調査の目的だ。
この日は小さなカゴワナだけでなく、ナゲナワ、定置アミなど、まるで漁師さんみたいに作業をしていた。公園に遊びにきた人たちも、とれたブルーギルやブラックバスを見て驚いていた。

2008年8月16日この日は観察会の人が定期的にやっている捕獲調査に参加させてもらった。

[まとめ]
三回の捕獲調査の結果を表にまとめた。総数をくらべてみると、ブルーギルは964匹、ブラックバスは6匹、モツゴは34匹、スジエビ13匹など。ブラックバスが少ないのは、カゴワナによる捕獲で、つりは禁止されているから。つればもっととれる。
この表を見ると明らかに外来種の数が多い。私が参加したのは三回だけだが、観察会の人たちは二十回以上も調査している。この全体でとれたブルーギルは一万匹にもなる。こうこつとデータを集めるすごさを感じた。
私がブルーギルをとっている時、通りがかりのおばさんが「かわいそうに。生き物を殺すなんて。」と言っていた。確かに外来種たちはまったく悪くない。悪いのはかいきれなくなった、いらなくなったなどの勝手な理由で生き物をすてる人間だ。ブルーギルやブラックバスだって、場所を変えればアメリカの川ではワニに食べられてしまう弱者だ。私達は、「入れない、捨てない、拡げない」の三原則を守るしかない。いつかまた、井の頭公園にえさとなるモツゴがふえて、ひなを食べるブラックバスがいなくなり、カイツブリの子育てが見られるのを楽しみにしている。

 

 

 

 

 

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データ3 甲かく類の生活の観察  4年(伊藤 尚之)

★2002年 データ  3年  小倉 康平  「さかな・りょうせい類・は虫類」

僕は小さい頃から甲かく類、特にカニの姿やせいかつの様子が好きで図かんを調べて読んでいた。昨年の9月からイソガニ、ヒライソガニ、イワガニ、サワガニを飼育した。はさみの自切や脱皮を観察できたり、それぞれのカニの生活の様子のちがいを観察することができたので、これについてまとめた。

[観察と結果]
飼育した期間と採取場所
イソガニ・・・2007年9月16日?2008年2月22日 神奈川県三浦海岸
ヒライソガニ・・・2007年9月16日?2008年5月4日 神奈川県三浦海岸
イワガニ・・・2008年7月6日?2008年8月3日 神奈川県三浦海岸
サワガニ・・・2008年5月18日?飼育中 東京都青梅市

二、三日おきにえさをやる時に、水温、大きさ、動き、えさの食べ方などを観察して記録した。

イソガニ
大きさは25×22mm。
好んだえさはアサリの生のむき身、カキ。煮干し、生ワカサギなどはすぐ飽きた。しらす干しといか、エビなどは見向きもしなかった。
動きは慎重。ピンセットでえさをやるとにげ、後からえさをつかみにでてきた。おもに水の中のエアポンプの近くでじっとしていた。水の中で泡をよくふいていた。
2月2日水の中で脱皮していた。脱皮後、両目が赤く、1.5倍大きくなっていた。脱皮後二週間で死んでしまった。

ヒライソガニ
26×21mm。ワカサギ、アサリ。
動きは活発。始めからピンセットのえさに飛びかかり、うばいとるようにえさをとった。主に水の中にいてよく動いた。泡はあまりふかなかった。二月の水温10度くらいの時は水の中の岩の側でじっとしていて、えさもあまり食べなかった。
11月の始めの朝、水そうをのぞいてみたら岩の上で脱皮した皮とならんでいた。大きさはあまり変わらなかった。
脱皮する一週間くらい前から動かなかった。5月3日まで長生きした。

イワガニ
45×45mm。生のアサリのむき身。ワカサギ、しらす干し、サクラエビは食べなかった。
行動は荒々しいが慎重。えさをやるときは、岩かげにかくれて食べる。山形のかくれがの上をかけあがったりしているが、人の気配を感じるとすぐにかくれて動きが止まる。水の中にはほとんどいない。泡をよくふいている。

サワガニ
小10×6mm、大18×14mm。ザリガニのえさ、米つぶ、アサリのひも、しらす干しも食べた。キャベツは食べなかった。
活発。おもに陸の上にいて、水の中にはほとんど入らない。岩の上や水そうのかべをよじのぼって脱走しようとする。慎重なものとそうでないものがいる。小さいカニは7月に脱皮した。皮は食べたのかいつの間にかなくなっていた。まきがいのからをおいたら、その奥にかくれていて、水かえの時も気づかないほどだった。

[まとめ]
カニの自切はとかげ類の自切とちがい、足一本分がねもとからきれいに切れていた。そのねもとに、黒いふくろにつつまれて、新しいはさみができていた。黒いふくろは脱皮したら皮といっしょにとれた。


観察していたカニでは、イソガニとイワガニが慎重でえさも限られたものしか食べなかった。海のカニに比べて、サワガニは活発で行動がすばやかった。また、岩や砂にかくれるのが上手だった。サワガニの方が天敵が多いのかもしれない。

小さなカニでも長く飼育していると気持ちが通じているようで楽しかった。今度はそれぞれのカニを同じ季節にくらべてみたい。また、交尾して卵をふかさせてみたい。

[参考文献]
小学館の図鑑NEO(水の生物) 小学館
生き物の飼い方 旺文社
磯の生物 飼育と観察ガイド 文一総出版

他 インターネットで検索

 

 

 


 

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データ4 深大寺の夏  4年(窪田 陽平)

★2006年 データ 6年 赤須 通和  「神社の森」
★2003年 データ 3年 赤須 通和 「かに山の植物」

家の近くには神代時植物公園や深大寺があり自然がいっぱいあるから、植物や昆虫がたくさんいそうなので調べたいと思った。

[観察と結果]
見つけたものを写真にとり、図鑑やパソコンで調べた。
1.植物については、花期、高さ、生育地、帰化植物か、果期、特徴、毒の有無、別名などを調べた。


2.昆虫については体長、開張、全長、季節、分布、場所、幼虫の食べ物、越冬態、特徴、危険度などを調べた。


[まとめ]
調べてみても、図鑑にのっていないものが多くて大変だった。図鑑にのっていないものがいっぱいあるということは、深大寺周辺には生き物がたくさんいることだと思った。見つけたけれども写真にとれなかったものもたくさんあった。

 

 

 

 

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