2000年から8年間にわたり、たくさんの自由研究をこの場に掲載し、特に、2001年度からは小学校の夏休みの自由研究を選抜して毎年30作品程度を御紹介させていただいています。年々作品もレベルアップし、サイエンス・グランプリなどで目覚ましい活躍を遂げるようになってきました。特に、しっかりした意識のもと継続研究をする子供が増えてきたことは、大変頼もしく感じています。このコーナーで御紹介したたくさんの子供達の、その後の活躍を期待してやみません。
かつて、このコーナーの常連さんだった方々の近況です。
昨年に引き続き今年度も、高校生を対象とした科学研究のコンクール、JSEC(ジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ)において、A.Y.さんが優秀賞を受賞しました。昨年は2007年のアメリカ国際大会ISEF代表に決定していながら、残念ながら病気入院のため出場を辞退したA.Y.さん。今年はその研究をさらに発展させての再度の挑戦でした。グランドアワードを受賞した2年分の研究の概略を当コーナーで御紹介します。
小中高生対象の科学教育学会主催U-18コンクールでは今年中学に進んだJ.T.さんが二年連続で奨励賞を受賞し活躍しています。
また、昨年のN.Y.さん、E.S.さんに引き続き、このコーナーで小学校時に活躍したM.K.さん、M.T.さんが中学になってサイエンスグランプリなどに挑戦した作品も掲載しました。
近年、指導要領改訂に向けて中央教育審議会等で重視されているPISA型の学力テストは、知識・技能の習得・再生のみを主眼に置いてきた従来の尺度では学力を測るものさしとして足りないことを示しています。いわゆる科学的リテラシーが注目される昨今ですが、その育成は学校教育の中だけでは非常に困難です。このコーナーのみなさんの活躍は科学的リテラシーがどのように育成されていくかを知る上で重要な記録になっています。
内容は許可を得て要約してあります。
また、内容の無断引用を避けるために、たいへん省略した記述にしてあります。
内容を掲載した実際の作品は、みなさん、大変、丁寧に測定して、見やすい表やグラフに仕上げてくれていました。動機、目的、準備、方法、予測、結果、考察、感想などといった、レポート作成に必要なことを落としなくわかりやすく書いておられたことも付け加えておきます。紹介の際には多くを集約、簡略化してあり、本当に全部ご紹介できないのが残念です。
今回も気になった点として、多くの人がHPを参照にしたと書きながら、URLやHPのタイトル、主催者名の紹介がなされていません。それでは、他の人が調べてみたいと思ったときにどこを見ていいのかわからないと思います。ぜひ、きちんと出典を示しましょう。
また、くれぐれもネット上の情報は頭から信じないで、複数の情報と照らし合わせて下さい。HPを参考にするときは、自分の内容に必要なものをきちんと取り出して、取り出した部分の出所も明確にしましょう。
よそのHPのプリントアウトは、いくら立派でも、調べたことにも自分の研究にもなりませんので、注意してください。
参考にした本は、著者名、タイトル、出版社、出版年度を必ず示しておきましょう。これも、他の人が参考にしようと思ったときに、どの本を見たらよいかわからないのでは困るからです。
今回もお友達の研究には、ヒントを下さったり、協力してくださった方もたくさんいらしたそうです。御家族、お祖父様お祖母様、地域の研究者や、役所の方々、科学館や科学クラブ、学校の先生方、などなど。どのような協力を頂いたかを書き留めておくのも大切なことです。これらの方への御礼や、知恵を貸してくださった方、協力者、共同実験者についての記述が増えたことも嬉しい限りです。
兄妹や家族で協力して実験したものも立派な研究です。自分一人では限界がある時には、手助けを求め、共同実験者名を明記しましょう。研究がより深まり、新たな視点が得られるかも知れません。知らないこと、一人では体験できないことも協力があればできることもあります。
ただし、研究報告は自分できちんと仕上げ、考察は必ず自分で考えたものを書きましょう。実験に協力してもらうことと、人にやってもらうことは別ですからね。
これから研究する皆さんも、お忘れなく。
自由研究に関してNPO法人日本サイエンスサービスの生徒の科学研究に関するHPは興味深く参考になる点が多いことと思います。一度ごらん下さい。
http://kenkyu.info/