小学生夏休み自由研究掲載にあたって


今年も、たくさんのお友達の夏休みの自由研究作品を掲載します。
今年は三年生から六年生まで、例年以上に充実した作品が実にたくさんあったのですが、くまたろう博士とうさこ先生で一生懸命選ばせていただきました。
いつものように、くまたろうとうさこの独自の視点から選んであります。
掲載コーナーでは、それぞれの中の作品の順番は適当です。初めの方が偉いわけではありません。学年別にはしましたが、たまたま積んであった順に上から打ち込みましたから・・・
今年は今まで取り上げられてこなかったユニークな実験や、中学や高校の内容を展望した本格的な学習実験が増えました。また、多くのジャンルで「自分で確かめた」人が多かったことは、大変頼もしく思えました。去年の研究の続きを深めたり、以前の研究の結果を新しい研究の中に生かしたりした人も多くいました。
選ぶのに本当に苦労しました。来年がますます楽しみです。
また、幼いながらに三年生の作品の個性あふれるレベルの高さには感心しました。
取り上げ切れなかった中には、河の流れを調べる際に実際の模型を作った人たち、河川の石の調査で各地に出向いて石を採集して来た人たち、水をきれいにする方法を例年以上に丁寧に比較研究した人たちの作品がよくまとまっていました。
また、果物電池を作ってどのくらいの電気が流れるのかを調べようとテスターという電気の測定器具の使い方を勉強した人、Web上に作品を作ることに挑戦した人、カビの発生について質量を調べるなど表面の変化観察以上の追求に発展させた人たちなど、方向性が広がって来たことは、嬉しく思います。
摩擦と滑りやすさ、氷の固さ、酸性アルカリ性などは、実験が地味だったり、試みる人が多くありがちな報告になりかねないテーマです。その中で実におもしろい手法を考えたり、今までにない実験を開発したりしてかなりよい成果を上げている報告があり、大変魅力を感じました。御紹介できないのが残念です。
植物の成長や開花の記録も条件が明確になりスケッチや大きさの測定の正確さが格段に増しました。対象も馴染みの植物から、ハイビスカス、オジギソウなどの目新しい植物まで広がり、記録として貴重なものが散見されます。動物もツバメ、カブト虫の孵化、くじら、ナメクジ、ツクツクホウシなど多彩になってきています。
ユニークながら取り上げられなかったものに、サトイモの葉が水をはじくわけを他の葉と比較したり、顕微鏡で観察したりして追求した人がいました。洗剤でふいて効果を確かめるなどして発展させており、三年生の作品だっただけに、来年の研究が楽しみでした。
今年の報告では、各種の調べ学習に実際に確かめてみた報告が付け加わった点が大変評価できると思いました。
くれぐれもネット上の情報は頭から信じないで、複数の情報と照らし合わせて下さい。また、HPを参考にするときは、自分の内容に必要なものをきちんと取り出して、出所も明確にしましょう。大学の学生さんでさえときどきやらかしてくれる「よそのHP全部プリントアウト」は、いくら立派でも、調べたことにも自分の研究にもなりません。
また、理科の自由研究は、それをもとに必ず試してみましょう。星を調べたら、実際に星を見てみましょう。環境問題を調べたら、実際に町に出て報告されていたことを確かめてみましょう。簡単な実験でも、実際にやるのと、読んだだけとは大違いです。
科学館や塾などのいろいろな催しで各地の体験学習に足を伸ばした人たちの報告も大変興味深いものがありました。なかなかできない体験もあり、ぜひうまく活用するとよい経験ができるとおもいます。面白いことは、同じ催しに参加したであろうに、一つとして同じ作品がないことです。
既成の実験キットを利用しながら、独自の視点で、実に充実した作品を作り上げた人たちも多くいました。
報告は個性が出ます。自分の視点で分かりやすくまとめることが重要でしょう。
内容は許可を得て要約してあります。
また、内容の無断引用を避けるために、たいへん省略した記述にしてあります。
内容を掲載した実際の作品は、みなさん、大変、丁寧に測定して、見やすい表やグラフに仕上げてくれていました。全部ご紹介できないのが本当に残念です。
今回もお友達の研究には、ヒントを下さったり、協力してくださった方もたくさんいらしたそうです。御家族、お祖父様お祖母様、地域の研究者や、役所の方々、科学館や科学クラブ、学校の先生方、などなど。参考にした本や、資料もあったことと思います。どのような協力を頂いたか、どんな文献を利用したか、そう言ったことを書き留めておくのも大切なことです。これから研究する皆さんも、お忘れなく。