みんなの じゆうけんきゅう
かたつむりのけんきゅう(1) あき

小学校一年だった娘がカタツムリ(ヒダリマキマイマイ・関東地方などに多く生息)を飼った。たまたま、二匹昆虫箱で飼っていたら、ある晩大騒ぎで私を呼びに来た。以下、娘の観察記録より抜粋しました。


■1997年5月11日6:28pm

かたつむりがけっこんしているのをみた。7時半にみたら、もうはなれていた。
しろいくだをだしあって、2ひきでつながっていた。

本(科学のアルバム「カタツムリ」写真・増田戻樹、文・小池康之、あかね書房)に「おすとめすのくべつがない」「あいてがみつかると、おたがいにほそいくだのようなものをのばして、あいてのくびすじにつきさす」とあり、そしてたまごがうまれるしゃしんがのっていた。「こうびのときれんしをいっぽんおとす。」
れんしがいっぽんあった。ぽきんとおれるぐらいかたい。・・・」
ということで、本人は赤ちゃんが産まれるかとわくわく、そうしたら、次々に交尾して、夏中で290匹ぐらい生まれました。

<れんしの観察>

 


■一連の流れの記録

・5/11 交尾確認

 

・6/9 昼間カタツムリが土の中にもぐっていた。後で見たら、卵を生んでいた。
*このあとも8月末まで、何度も土にもぐっていた。だいたい十回以上。

・7/1 朝初めての赤ちゃんが孵った。18匹容れ物の壁や蓋についていた。
 *7/12に、また新しい子供がでてきた。どんどん増えて、表1のような匹数になる。(表1)

測定月日 7/12  8/2 8/10  9/3 10/5
全部で*匹   18  122  135  233  268

表1

・ 一週間ぐらいすると、2〜4mmぐらい薄い透明な殻が伸びる。
四、五日でまわりの殻と同じ色になる。
殻が薄いから、この時の殻はすぐに割れたり、ひびが入ったりする。

表2のように、7/1に生まれた、始めのカタツムリの殻がどんどん大きくなる。


■かたつむりの殻

測定月日  7/1 7/12  8/6  9/8 10/5
殻の大きさ mm    2    3    8   14   17

表2

10/5 始めに生まれた一番大きい子と、後から生まれた一番小さい子との大きさの違いは17mm−3mm=14mm。同じ子供でも、殻径に14mmも差がある。
*冬眠して冬を越すときに、この違いは効いてくる。


■親のサイズ
  • 殻直径 3.5cm  殻高 2.3cm
  • 殻直径 3.8cm  殻高 2.5cm

ともに、うす茶色に黒い筋。


■卵
  • 大きさ:2〜3mm
  • 色:白で不透明

土の中の一つの場所に二十個ぐらい生んである。割り箸でつまめるくらい固い。
9月の終わりに孵らなかった卵を割ってみたら、パリンと割れて、中から透明で薄い黄色の汁がでた。小さな小さな殻みたいなものがあった。


■孵りたてのカタツムリ
  • 大きさ:2mmぐらい
  • 形:親と同じヒダリマキの殻。体や眼を出すところは親と同じ。
  • 殻:薄くて透明な黄土色。
  • 動き方:もう、大人のようにうまく這っている。
  • 食べ物:親と同じにキュウリにたかる。


エサとフンの関係

エサの色のフンになる。人参はオレンジ、キュウリは緑、ピーマンも濃い緑、トマトは赤、レタス、スイカ、カボチャ、メロンもそれぞれの色。卵の殻の粉は白く粉粒状、ティッシュは真っ白。
カルシウム剤を入れると、とてもよく食べる。
貝殻を入れておくと舐めている。

本(前述)に「からをつくるためにかるしうむぶんがひつよう。」とあった。
フンは縦に長く出でくるが、たいてい折れ曲がったり、丸まったりして、壁にくっついていたり、下に落ちていたり、屋根にくっついていたりする。
フンは頭の後ろ、首の方の穴からでてくる。
体の大きさで、フンの大きさも違う。
大きさ2cmのカタツムリの一塊りのフンの長さが4cm位もあり、ふとさ1mm。
一塊りでつながっていたフンを伸ばしてみると、何を食べたか想像がつく。
夕方、「黒土の箱」から「黄色土にカルシウム剤とキュウリの箱」に移し、翌日フンを調べたら、縞模様になっていた。


■大きくなるには
  • キュウリとキャベツだとキュウリの方をよく食べる
  • 柔らかい野菜の方が好きなようで、柔らかい野菜を食べ、フンをたくさんすると、そうでない場合に比べて、確かに大きくなる(表3)


表3:一週間の平均の成長(大小45匹)

  • 急に寒くなると食べなくなる
  • すると、大きくならない(表4)


表4:同じキュウリをやる。一週間の平均の成長(大小45匹)

  • 同じ容器の中の、大きめのカタツムリと、小さいカタツムリでは、大きいものの方が、より大きくなりやすい(表5)。
    各容れ物の中の一番小さいのと、一番大きいのの間大きさの差
  • 4mm程度の十匹入り:3箱、10mm程度の5匹入り:3箱
  4mm差の平均 10mm差平均 全平均
9/8測定   1.6   2.0 1.8
10/6測定   2.0   3.2 2.6
一ヶ月差の広がり   0.4   1.2 mm

表5


■カルシウム剤を入れた物と入れない物の成長の違い

貝やカルシウム剤があると、与えない場合より確実に大きくなる(表6)

  • 野菜だけ与える容れ物、貝と野菜を与える容れ物、カルシウム剤と野菜を与える容れ物の三種類に分ける
  • それぞれ4mm程度の十匹入りと10mm程度の5匹入りの二種類の容れ物を作る

 表6:一ヶ月の平均の成長


■カタツムリの心臓

「そうじをしているとき、かたつむりのあかちゃんをうらがえして、てにのせてみると、すけて、かたつむりのからのなかがうごいてみえた。ぱたぱたと、きそくただしくうごいている。」

 

一分間にどのくらい動くか調べた。

  • 小さすぎると見えないし、大きすぎると殻が厚くて見えない
  • 1cm位の大きさのが、一番数えやすい
  • 人間のように、暴れていると早くて、じっとしていると遅い
  • 膜を張って寝ているときは、極端に遅い(表7)
動き 手の上で暴れている 5匹 普通に這っている  5匹 じっとしている 6匹 膜を張って寝てる 5匹
平均の回数  107   91   84   46

表7