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夏至の夜の長さが9時間というと、皆さんの中には、夏至より前にも夜が長い時期があると思われる方があるでしょう。
夏至の夜が一番短いわけですから、夏至より前の6月初旬でも夜の長さは9時間以上あります。
ですが6月初旬頃の気温はアサガオにとって低いので、花を咲かせることができないのです。
それでは、植物は、これらの日の長さ・夜の短さを体のどの部分で感じとるでしょうか。
植物は、夜の短さを葉っぱで感じとります。葉で感じとった光の情報を、蕾をつける芽に伝える物質が長い間分からなかったのですが、2007年に「Hd3a」タンパク質であることが、日本の研究者により、短日植物のイネで確認されました。
今年も植物の開花に関して新しいことが分かるかもしれませんね。
植物は、夜の長さや気温に応じて花を咲かせますが、これらの環境要因が整っていても、遺伝的に生殖が可能になる時期にならなければ花を咲かせることはできません。植物の成長が十分でないときは、花を咲かせることを抑制する遺伝子が働き、成長するに従ってその遺伝子の働きが少なくなっていきます。
人間も生殖にふさわしい年齢があります。植物の場合も、生殖にふさわしい時期があり、その時に、夜の長さや気温の条件が整えば、花を咲かせることができるのです。』 |
加藤先生の原稿をいただいて、絵本の少女の傍らに開いていた花は、何時ごろに開いたのかな・・・などと、ちょっと楽しく想像してみたりしました。
さて、動物のお話はまたの機会に譲ることにしましょう。動物は種全体が長命で大きく元気に変化していくと、生殖率が減り種の保存能力が低下する傾向が見られるなど、最近は気になる話題も出てきていますから。いずれにせよ、自然は多様な生き物が共存する世界。ひとつとして同じものがない反面、すべての生き物がそれぞれのあり方で生きて、いつか必ず死ぬという大枠は共通です。これだけは忘れてはいけないことだと思っています。

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