ふしぎしんぶん
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成長する生き物達

2月号に登場したカナダのように、年間を通して日照時間が少ない厳しい気候の地域に、深い針葉樹林帯がありします。そういうところでは陽の光を求めて高く育つ木が生きのびることができます。
日照時間が少ない為、木の成長は遅く、時間をかけて高く聳えたつ木の年輪は 日本のものよりも遥かにびっしりと詰まっています。年輪の層が大変薄いのです。
北ドイツの樹林帯も同様。だから、北ドイツ発祥のバウムクーヘンはあんなに細かい層のお菓子なのでしょう。 日本においては、春夏秋と十分に太陽光を浴びることができるので、年輪の層は比較的広く、方位の違いや立地の違いなどがはっきりあらわれる程度に。大きく成長をします。
人間については一概には言えません。人間は植物や動物からエネルギーを得る生き物。植物のように、エネルギー生産と太陽が直結しているわけではないので、日照が成長する主要因にはならないので複雑です。つい先日韓国でも、小一の五百人弱の調査で冬の方が身長の伸びが活発との結果が報告されたりしていました。
ただ、十分な睡眠が成長を促進することはたしかなようで、ゆっくり寝られて、ストレスも少なく、新陳代謝もいい夏休みの方が、慌ただしく寒い冬よりも、成長が速い場合が散見できます。

また、夏は冬よりも新陳代謝が激しいので爪も髪の毛もヒゲも夏の伸びがいい。実はけんた君もまりこちゃんもまりこちゃんのママも、夏に大きく伸びました。でも、太る方では私達の周囲では、冬の人と夏の人が半々です。
ところで、お日さまが照っていて暖かければ、木はどんどん育つのかというと、実はそうでもありません。
たとえば、熱帯雨林は年中光合成をしていて、どんどんエネルギーを生産しますが、それが全部成長に使われるわけではありません。高温のため呼吸量も
大きいので、そのために使われます。もっとも、暑さに適応している植物は暑い方が圧倒的によく伸びます。木の季節による成長の違いは、気温にも関わることですが太陽の高度も違いの大きな要因の一つともいわれています。


 

 


植 物 の 分 布

植物はおもに水と気温で分布が決っています。降水量が十分なところでは、気温に応じて植物群の分布にはラインがひけます。
年間平均気温が20〜30℃なら不思議な鳥の声でも聞こえそうな密林の熱帯多雨林。10〜20℃に入ってしまえばシイやクヌギなどの冬でも葉の落ちない照葉樹林。2、3℃〜10℃余りがブナやミズナラなどの落葉と新芽が美しい夏緑樹林。マイナス5℃ぐらい〜3℃ぐらいがエゾマツやモミの何となく寒そうな針葉樹林。トナカイといえばツンドラ地帯とかってに思い込んでいるのですが、とにかく北のおとぎ話の舞台である寒地荒原などはマイナス15℃〜マイナス5℃。地球上の植物もずいぶんと考えてすみ分けているものです。
もしも、気温が十分なら降水量によって多雨林、雨緑樹林、乾草原、砂漠などに別れます。





たとえば、タイの蘭が咲くような樹林、ギリシャのオリーブなどの樹林、アフリカのサバンナやモンゴルのステップ、サハラやカリフォルニアの砂漠などのように、地域の降水量によりずいぶん様変わり。
日本では一般的な植物の生育に必要な最低温度は5℃といわれています。その値をこえる日がどの程度多いかで植物群のだいたいの分布が決っています。
緯度による気温の違いは大雑把にいって緯度一度が高度百メートルぐらいにあたるので、日本の山の上ではそこの緯度よりも少し高緯度の植物が見られます。


今月の話題より・・・
ちょっと変わった絵本の楽しみ方

絵本の中で大きくなるということは、とても大きなテーマのようです。様々なアプローチを御紹介しましょう。「おばあちゃんがいったのよ」(ブックローン) 世界をまたにかける行動的なおばあちゃん、『海とあそぶくじらをみたことがあるけれど・・・あなたほどすばらしくなかった』沢山の言葉に彩られて子供は大きくなっていきます。 「おおきな木」(篠崎書林) 一本の木と子供の一生のかかわりを『木はそれでうれしかった』の名言で綴っていきます。「しあわせなモミの木」(童話屋) 地味なおじいさんが枯れかけたモミの若木を植えて。淡々と語られるモミの木と人々の心の成長が美しい物語。「おぼえていろよおおきな木」(銀河社)
いや、ちょっと反省させられます。悪いことはつい、人のせいにしてしまう。お話は大きな木に腹を立てたおじいさん、つい伐ってしまって・・。「おおきくなるの」(福音館) 大きくなってきたから、三才の私のまわりもいろいろ。

も木々は春の準備をして いますね。「ティッチ」
「ぶかぶかティッチ」(同)小さなティッチも兄さん姉さんにまけずにに大きくなって、服もきつくなりました。おさがりはいや。
「きりかぶのたんじょうび」(偕成社) 切株は自分の誕生日なのに何才になったかわかりません。森のみんなに数えてもらいますが・・「おおきなきがほしい」(同) 上に住めるぐらいのこんなおおきな木が欲しい。かおるの夢はひろがります。そして今日も苗木に水をやります。「ネコとクラリネットふき」(クレヨンハウス) 奇想天外に成長するネコ。フカフカしていてなんて気持ちよさそう。「もしもぼくのせいがのびたら」(こぐま社) 入道雲と張り合えるぐらい背が伸びたら楽しいですね。「八郎」(福音館) 「ももたろう」(同) 「いっすんぼうし」(ポプラ社)はどれも民話。他社のもありますがまずはこれを御紹介。どれも一気に大きくなります。ところで最近の子供には昔話が常識ではなくなってきていますね。