ふしぎしんぶん
だい9ごう ゆきの ふしぎ

雪・氷・湯気・・・

水は不思議な物質です。
常温の地上で、固体・液体・気体という形を同時に取ることが出来ます。
地方によって違いますが、冬は様々な形の水を体験できるよい季節です。
新聞に滝が凍り始めたという報道があったので、茨城県の袋田の滝を見てきました。
横幅の広い三段の滝が真っ白に凍り始めていて、その上や脇を、水が細く音を立てて流れ落ちています。
年末に凍り始めるのは珍しいらしく、普通は二月近くにならないと凍らないとか。湧き水の多い川は水温が高いのでなかなか凍りませんが、零下になる外部を長く流れる川など、流水も条件がそろうと凍ります。
これはまさに水の三つの姿です。固体である滝の氷の上を、液体である滝の水が流れそれを見つめる口元から息に含まれた気体である水蒸気が空気中に出ていきます。
水蒸気は目に見えません。気体の水蒸気が塵などを核にして液体の小さな水の粒に戻ったのが白い湯気です。お話にある超音波による常温蒸気発生式の加湿器から出る白い湯気は霧や雲と同じ水の液体の小さな粒です。
最近の電熱式では高温の水蒸気が出て、空気中で水の粒に戻り白い湯気になります。やかんから出ている湯気と同じ事で、かなり熱いので近づくのは厳禁です。

沸騰したやかんの口のすぐそばに白い湯気になっていない透明なところがありますが、そこには百度を超す高温の水蒸気があります。水の粒に戻っていないので、姿が見えないだけです。水蒸気が空気の中に混じることのできる量には限りがあります。この量は気温によります。二十五℃で混じることの出来る量に比べて、十℃ではずっと少ない量の水蒸気しか空気中にいられません。
二十五畳のリビングに家具があって三十人の客が入れるはずが、引っ越して十畳の部屋に家具を入れたら、客が十人しか入れなくなったようなものでしょうか。
だから急に温度が下がると、空気中にいられなくなった水蒸気が、くっつくものを見つけて水滴になって現れてきます。夏の冷たいジュースのコップが汗をかいたり、冬でもドライアイスを入れた容れ物が汗をかいたり、周囲より冷たいものに水滴がつくのはこのためです。
玉川こどもきょういく百科「みず」(玉川大学出版部編集)などに、水の不思議がよくまとめられています。

 


いろいろな面積

広いところを表現するのに東京ドーム何個ぶんって言いますね。あれはちゃんとした広さの単位の一つと言えるでしょう。というのも、昔、ローマ時代だったと思いますが、1スタジアム、2スタジアムというように、競技場がとても広いところを表現する広さの単位だったことがあるのです。
大人になると、面積というと、数学でやった縦×横の式か、坪数や畳など家に関係するサイズで考えがちです。
式の計算では確かにどんな場合も求まりますが大小関係がピンときません。やはり、身近な平たいものを基準に比べてみたいものです。子供には、折り紙や新聞紙がいい題材ではないでしょうか。基準がなくとも、単純に、親子で手や足の大きさ比べから始めてもいいでしょう。
絵本もいろいろのサイズがあって面白いですね。お出かけ用小型絵本と大判のものなど、ずいぶん違うものです。この時期、トランプやカルタで遊ぶ機会も多いもの。これも、いい基準の大きさです。

さて、基準で測っていくと、測りきれない部分が出てきます。子供と、どうしたらいいか考えてみても面白いかも知れません。
だいたい・・・という大人の概算は、結構受け入れられないもの。基準の紙を半分に折ったり、細く四つ折りにしたりして、工夫してみてください。
変な形のものは、どうしましょうか。
折り紙は半分や四分の一に折ると、三角にも四角にもなり、かなりいろいろな形に対応できて便利です。
いずれにしても正確な数値の追求が目的ではなく、体験を通して工夫して楽しむことを重視したいものです。


今月の話題より・・・
ちょっと変わった絵本の楽しみ方

雪をテーマにした絵本はたくさんありますね。
雪は大人を子どもの世界にもどしてくれるます。
「ゆきのひ」(偕成社)はそんな雪がふった日のわくわくどきどきを男の子が見事に表現してくれます。どんな男の子かはぜひ見てみてください。
シリーズものでは「14ひきのさむいふゆ」(童心社)14ひきののねずみのかぞくは雪がふっても元気いっぱいです。ここでネズミがやっていたゲームでずいぶん遊びました。
「ぽちのえにっき」(至光社)いもとようこさんの描くぽちが1/15には雪の小屋の中で寝ています。その記述が可愛い。
広さについては「世界をはかる」(岩崎書店)が海、陸、川など広い世界を比較してくれます。
また、かこさとしさんがかがくのほんで童心社や偕成社から大きさものを出しています。
福音館のこどものとも(通巻100号)「ゆうだち」の中に、田んぼの中の大きな池が出てきます。夢なのですが、田んぼいくつ分の池かが見えて、広いとことがなかなかいい雰囲気で出ています。
少しはずれますが、悲しい「つる女房」のお話の中で、つるが織り上げる一反という反物の広さを考えてみてください。羽で織るのは、さぞ大変だったろうと思います。